YouTubeに動画を投稿した時に、
撮影した時よりも画質が悪くなってガッカリしたことはないかな?
これは、YouTube側で動画を変換して
画質を強制的に落としている(再エンコードという)からだ。
再エンコードされると、オリジナルよりも画質が落ちちゃうんだよね。
今は、Youtube等の動画サイトは4K動画も対応しているんだから、
せっかくなら高画質で撮影した動画を、高画質のままアップロードしたいよね!
そこで今回は、動画を高画質アップロードする最適な形式・設定についてを
まとめていこうと思う。
目次
動画の画質を決めるのはビットレートと圧縮率!
ビットレートと圧縮率とは?
さて、ビットレートと圧縮率について簡単に説明しておくと、
ビットレート(単位はbps)は、1秒あたりのデータサイズのことだ。
圧縮とは、同じデータサイズにどれだけの情報を詰め込めるか、ということ。
こういった数値が高いほど高画質、ということになる。
YouTubeでは、ビットレートの高い動画であれば高い画質のまま再エンコードされるよ。
動画のフォーマット(拡張子)や撮影時の解像度は何がいいの?
Youtubeがサポートする動画フォーマット(拡張子)としては
MP4・FLV・AVI・WMV...などあるんだけど、
現時点でYoutubeが推奨する最適フォーマットは「MP4」なんだ。
mp4動画の動画・音声エンコードはAviutl等を用いた
「H.264コーデック」と「AAC-LC」が推奨されているよ。
参考:YouTubeヘルプーアップロードする動画の推奨エンコード設定(詳細)
そして解像度でいうと、1280×720(720P)以上の解像度で撮影されている動画であれば
HDの高画質でアップロードできるんだ。
より高画質な動画にしたいのであれば、解像度は1920×1080にするといいんだけど、
1920×1080以上の動画となると、編集や再生に、ある程度のPCスペックが必要だ。
また、 動画の保存に時間がかかってファイルサイズも大きくなるよね。
そういう意味でも、バランスがとれているのは1280×720の動画ということだ。
結果、お勧めする動画と音声のフォーマットは
1280×720の解像度で、MP4-H.264 またはMP4-AAC という組み合わせだね。
そして、この設定ならば、ビットレートは8Mbps程度にしておけば、
画質が悪くなるということも無いだろう。
3Mbps程度まで下げても、見た目はそれほど画質は変わらないけど、
YouTubeは、回線速度が遅い人のために自動で低画質版も用意してくれるから、
アップロードするときのビットレート、ファイルサイズは高めにしておいて大丈夫だ。
だからといって、1分で1GBとか、ビットレート100Mbpsだとか、
全然圧縮されてないバカでかいサイズの動画をアップロードすることはおすすめできない。
アップロードに無駄に時間がかかっちゃうだけだからね…
YouTubeに高画質で動画をアップロードするソフトやアプリ
今はiPhoneやAndroidスマホで簡単に撮影して、
そのままYouTubeにアップロードすることも簡単にできるんだけど、
通常のビデオカメラで撮影したり、スマホなどで撮影した動画でも高度な編集したり、
高画質でアップロードするための変換などをするのにやっぱりソフトが必要だね!
では、高機能で使いやすいと評判のソフトを2つ紹介しよう!
高機能で使いやすい!VideoPad
こちらのソフトは、かなりの高機能ソフトで、
Windows Movie Makerよりも操作がしやすいと評判のソフトだ。
しかも初心者でも扱いやすいっていうから嬉しいよね!
有料版に比べてフリー版は操作が限られているとはいえ、
以下のような機能が使えるから、一般的な動画編集には充分だろう。
- テキスト、 画像、図形、動画等の合成
- モザイク 、発光等の数種類のフィルタ
- 不要な場面のカット、動画と動画の連結
- 動画の音声入れ替え
このソフト1つで高機能動画編集が可能な AviUtl
このソフトは、AVIファイルに各種フィルタをかけるツールだ。
簡単な動画編集や各種コーデックを使って圧縮しながら出力することも出来る。
MMXが使えるCPUが必要だけど、動画編集やアップロードになれているなら、
このソフトの方が色々高度な設定ができるんだ。
ざっと代表的な機能をあげてみると、
- テキスト 、 画像、 図形、 動画等の合成
- モザイク、 発光、 振動、 ラスター、色ずれ、シーンチェンジ 等のフィルタ
- 不要な場面のカット、動画と動画の連結
- 動画の音声入れ替え
- ノイズ除去、シャープ、ぼかし等の各種効果入れ
- 文字のエフェクト、モーション入れ、音ズレ補正
と、必要な機能は一通り揃っているね!
フリーで使える動画編集ソフトの中では、非常にオススメのソフトだ。
インストールや、動画の高画質出力をできるように設定するのは少し手間がかかるけど、
以下の記事をしっかり読んで設定すれば、大丈夫のはずだ。
インストールから設定方法、各種ツールの使い方は
gigafree.net:動画の編集はこれ一本でもOK!「AviUtl」。 の記事が参考になる。
また、AviUtlからMP4-H.264に変換出力する方法は
MEMORVA:AviUtlでMP4(H.264)にエンコードするためのインストールと設定方法
の記事が参考になると思うよ。
高画質動画をアップロードするためにYouTubeの設定を変更しよう!
せっかく高画質で撮影して、画質が落ちないようにソフトで設定してアップロードしても、
アップロードできなかった・・・なんて場合は、これだ。
YouTubeの標準では、動画は15分 以下、2GB以内でないとアップロードが出来ない。
でも、この上限の設定は変更することが出来るから、変更しておくといいね。
まずはYouTubeの動画アップロードのページへ行こう。
アップロードページへは、
YouTubeページ右上の「アップロードボタン」か、
もしくは、
www.youtube.com/my_videos_uploadへアクセスすればOKだ。
すると、ページの下の「ヘルプと推奨事項」という四角い枠に
「15 分を超える動画をアップロードしますか?上限を引き上げる」
と書かれた文章がある。
上限を引き上げる、というリンクをクリックしよう。
あとは、表示される手順に沿って、電話を使用したアカウントの確認操作に入る。
確認コードの受け取り方法は、携帯電話のテキストメッセージまたは
電話の自動音声メッセージのいずれかを選択することができるんだ。
要するに、
上限を引き上げたければYouTubeチャンネル(Googleアカウント)の本人確認が必要。
ということだ。
だから、既に広告収入を受け取る設定にしていたりして
アカウントの本人確認を済ませている人は、上限を引き上げる設定も自動で完了していて、
アップロードページに上限を引き上げるためのリンクは表示されていないんだ。
まとめ
どうだったかな?
YouTubeで高画質の動画をアップロードするために必要なコーデックや
出力設定などが理解できただろうか?
- 画質を高くする数値はビットレートと圧縮率の数値。
- YouTubeが推奨しているのはmp4動画の動画ファイルで
音声エンコードはAviutl等を用いた「H.264コーデック」及び「AAC-LC」が推奨 - 動画の撮影サイズは、保存やPCなど端末のスペックのバランスを考えて、
1280×720(720P)で撮影しよう - 高画質で撮影した動画は、ソフトを使ってYouTubeへの出力設定をすれば
簡単に高画質設定が完了する。
ということだ。
今はスマホでさえ、画質が凄く良くなっているから、
元の画質はかなり高画質で撮影できていると思う。
YouTubeの再生画面でも画質を選べるだけに、
今どき画質の荒い動画では、誰も見てくれない・・・なんてことも・・・。
そうならないように、せっかくの高画質動画のままアップロードしていこう!