動画を再生すると、パソコン内部にキャッシュファイルとして
動画が一時的に保存されるよね。
これは、動画に限らずインターネットの閲覧全体にも言えることだ。

動画をオフラインで見たかったり、動画やサイトが無くなってしまったときのために
PCに保存しておきたかったりが理由でキャッシュを取り出して、
キャッシュファイルで動画を見ていた人も意外といるようだ。

そのキャッシュが残らない(キャッシュしたファイルが無い)事があるようだから、
その原因と解決方法についてを、この記事に書いておこうと思う。

キャッシュが自動的に削除された

キャッシュを、どれくらいの期間保存するかというのと、
どれくらいの量を保存するかは、実はブラウザのオプションで設定ができるんだ。

その設定に沿って、古いファイルから順に削除されてしまうから、
下記の手順で設定を確認または変更しておこう。

キャッシュの保存領域上限サイズを超えたから削除された

キャッシュファイルを保存できる容量は自分で設定もできるけども、
PCのメモリによって上限を超えないように設定しておかないと、
PCが突然重くなることもある。

設定するのはインターネットオプションからだ。

IEの場合を例に挙げよう。

図1

ページ右上の歯車マークをクリックして、
出てきた窓からインターネットオプションをクリック。

図2

全般タブの下の方にある設定をクリック

図3

開いたタブの真ん中あたり「使用するディスク領域」に書いてある上限(この場合1024)
の数字を上限にして、好きな容量を右側のボックスに入力する。

この数値を超えると、古いファイルから削除されていってしまうんだ。

キャッシュ保存設定日数を過ぎたから削除された

キャッシュは、どれくらいの期間保存するかを設定できる。
設定する場所は、上記のサイズ設定で開いた、
インターネットオプション全般タブの下の方の設定ボタンをクリックする。

開いた窓の、履歴というタブをクリックしよう。

図4

ここに、保存する日数を入力できる。

 

キャッシュを探している場所が間違っている

キャッシュファイルの保存場所は、OSのバージョンが新しくなると変更されていたりする

2015年現在の、WindowsのIE,Firefox,Chromeの、
YouTube動画キャッシュ保存場所についてまとめて説明していくよ。

 

フォルダから探す方法

Google Chrome、IE、Firefoxそれぞれを順に書いておく。

エクスプローラー(マイドキュメントやマイピクチャなどのフォルダ一覧)を開いたら
次の順でフォルダをどんどんクリックしていくよ。

Google Chrome

  1. CドライブWindows:C を開く(見つからない場合はPCフォルダを開けば見つかるはず)
  2. User (またはユーザー)フォルダを開く
  3. XXXX (ログインしているユーザー名)のフォルダを開く
  4. AppDataフォルダ
  5. Localフォルダ
  6. googleフォルダ
  7. Chromeフォルダ
  8. User Dataフォルダ
  9. Defaultフォルダ
  10. Cacheフォルダ

このCacheフォルダに入っているのがキャッシュファイルだ。

IE

GoogleChromeの5,Localフォルダまでは同じ手順だから、その次から説明しよう!

➅ Microsoftフォルダ

⑦ Windowsフォルダ

⑧ INet Cacheフォルダ

Firefox

これも、➄Localフォルダまでは同じだから、次の➅から書いておくよ。

Mozillaフォルダ

Firefoxフォルダ

Profilesフォルダ

xxxxxxx(ユーザーによって異なる文字列)

Cache

もっと簡単に探せる方法

上記のフォルダの場所を文字列にしてエクスプローラーバー(フォルダ一覧のバー)
貼り付けると、一発で最後のCacheフォルダにジャンプする

文字列を下記に書いておこうと思う。

実はこの文字列は、
先ほど開いたインターネットオプション全般ページの下の方の設定ボタン で
開いたインターネット一時ファイルタブの下部に書いてあるんだ。

今後OSが変わったり、違うブラウザになって場所が解らなくなった時にも
ここを参考にするといいね!

じゃあ、文字列を書いておこう。

  • GoogleChrome 
    C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cache
  • IE 
    C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Windows\INet Cache
  • Firefox 
    C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Mozilla\Firefox\Profiles\(人によって異なる名前)\Cache

(ユーザー名)、(人によって異なる名前)のところは、人によって異なるよ。

ただし、ファイル一覧では、どれが動画ファイルかは解りにくいんだ。
動画ファイルを見分ける方法も書いておくよ。

動画ファイルを見分ける2つの方法

Cacheフォルダでサイズの並べ替え表示をしよう

拡張子がどうしても表示できない場合、
大きなサイズのファイルを探す方が手っ取り早い。
他のファイルに比べて飛びぬけてサイズの大きいものがあれば
それらが動画のキャッシュファイルだ。

キャッシュのアドレスを表示させよう

そしてもう一つ、どういったキャッシュが残っているのか、キャッシュのアドレスを
確認できる方法もある。

GoogleChromeを例にすると、
ブラウザのアドレスバーに「chrome://cache/」と入れてページを開こう。

何だかすごい勢いでアドレスがブラウザのページに表示されていくよ。
これらは、君が設定した(またはデフォルト)期間に溜まったキャッシュだ。

キャッシュファイルが表示されないように設定してある

IE をデフォルト設定で利用していて、かつオプション画面から
「キャッシュの表示(またはファイルの表示)」を選ぶと、
キャッシュが表示されなくなることがある。
参考→ぼくんちのTV別館

ファイルが無くなっているんではなく、非表示になっているってことだ。
そりゃあ、キャッシュが見つからない!ってなるわけだよね。

IEの場合、インターネットオプション全般タブ→下の方の設定ボタン
インターネット一時ファイルのタブの表示の最下部あたりにある
「ファイルの表示」ボタンをクリックすると、その枠内でキャッシュが表示できる。

図5

他には、windows10では、エクスプローラーにこういった枠が表示されていて、
チェックを入れる事で隠しファイルなどが表示できる。

図6

そもそも、AppDataは隠しフォルダだ。

Firefoxの場合なら、

スタートボタン」→「コントロール パネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→
フォルダー オプション」→「表示」 タブ→
すべてのファイルとフォルダを表示する」または
隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する
を選択すると、表示できるよ。

動画の読み込み途中で動画を閉じたからキャッシュが残っていない

さて、今度は動画の再生時、いわゆるキャッシュファイルが作られる段階の原因だ。

動画をストリーミング再生する時に自動的にキャッシュが作られるんだけど、
動画の読み込みが終わっていないのに動画を閉じてしまったりすると、
キャッシュは保存されないようになっている。

再生したはずの動画のキャッシュが、上記のフォルダにも見当たらない場合、
こういった再生時の原因も考えられるよ。

今後のためにもおススメの二つの方法

ツールが無かった昔は、動画保存のために、こうしたキャッシュフォルダを開いて
ファイルを別の場所に保存して「使えるファイル」にしていたけど、
今は動画保存目的なら、専用のツールを使ったほうがいいんだ。

というのは、ブラウザの仕様変更OSの仕様変更で、
キャッシュファイルの場所が解らなくなったりするし、
何よりも、動画サイト自体がキャッシュファイルの保存ができないように
仕様変更しているからだ。

そもそも、キャッシュファイルは保存目的で自ら保存するのではなく、
一時ファイルとして次回からの閲覧速度を快適にする為に
「一時的に」保存するためのファイルだ。

だから、意図して保存しているわけではないから違法ダウンロードにはならないし、
本来はそのファイルを何かに利用することもない。

オフラインで動画を見たいのならば、ダウンロードできるツールを使って、
違法ではない動画自らダウンロードする方が道徳的だし安全だ。

僕が講座でも紹介したダウンロードツールやサイトも参考になると思う。
→ YouTube動画ダウンロード方法 オススメランキング(PC用)

 

また、キャッシュファイルの保存場所を調べるには「最新 キャッシュファイル 場所
または、「Windows10 キャッシュファイル」などで検索をしないと、
新しい情報にたどり着かない。

一番最適なのは、ブラウザのヘルプOSのヘルプページの活用だ。
新しいバージョンに変更した場合の使い方が記載されているからね!

まとめ

どうだったかな?

随分と沢山のキャッシュが見つからない原因があったから、
解決方法も沢山書いたけど、
まとめるとこんな感じだよ。

  • キャッシュはサイズや保存日時に期限があり、その設定を過ぎたから削除された
  • キャッシュファイルがある場所が間違っている
    (結構みつけにくいし、仕様変更で場所がかわることがある)
  • キャッシュファイルを非表示にする設定になっている
  • 動画再生時に動画読み込みを完了していないからキャッシュが保存されていない

簡単にまとめると、原因は以上だ。

そして、本来一時的に閲覧のために保存されるためのキャッシュファイルを
無理に取り出そうとするよりも、

ダウンロードできるサイトやツールを使ってダウンロードすれば、
すぐにオフラインで見れるし、動画サイトや動画自体が無くなってしまっても、
自分のPCでは見ることが出来て、目的は達成されるってことだ。

安全に手軽にできる方法を選ぶことが一番だね!