YouTube関連のニュースや記事を見ていると、
HTML5プレイヤー」という言葉を聞くことは無いかい?

YouTubeのブラウザでの動画再生には、
当初は「Flash Player」が使われていた。

HTML5プレイヤーは、2010年頃からサポートされはじめ、
2015年1月には、YouTubeはほぼ完全にFlashプレイヤーから
HTML5プレイヤーに移行したんだ。1

FlashからHTML5プレイヤーになって、どういうところが変わったのか?
よくあるを中心に、詳しく解説するよ。

動画再生速度の変更が可能に

今では当たり前のように再生速度変更して動画見てる人も多いと思うけど、
動画再生速度の変更は、実はFlashプレイヤーでは出来なかったんだ。

これはHTML5プレイヤー化の一番の改良点とも言えるだろう。
時間の無い時にも、速く動画を見れて非常に便利な機能だよね。

もし、パソコンのYouTubeで動画再生速度の変更ができないというのなら、
それは、HTML5プレイヤーが無効になってるか、
動画の形式が特殊なもので、Flashplayer専用になっているか、
HTML5非対応の古いor特殊なブラウザを使っているということだね。

iPhoneやAndroidの公式YouTubeアプリでも、
再生速度変更は出来るようにしてほしいよね。

埋め込みコードの変更

ブログを書いてる人にとっては、これも結構大きな変更だね。

Flashプレイヤー専用の埋め込みタグ(<object>)よりも、
HTML5プレイヤーでの埋め込みタグ(<iframe>)の方がさっぱりして扱いやすくて、
ブログ書く側としてはありがたいところだ。

スマホで動画を埋め込んだ記事を見ても、
アプリ起動など無く、動画をそのまま見れるからね。

それに、<object>タイプのタグは、現在は非推奨で、
<iframe>形式を使うことが推奨されている。

ブログを書いててYouTube埋め込み機能をよく使う人は、
スマホ対応も考えると、なるべく<iframe>形式で書いていくべきだね。

ダウンロードの仕様変更?

FlashプレイヤーからHTML5プレイヤーへの移行は、
見た目だけでは、人によっては気づかない程度の小さな変化かもしれないけど、
技術的には結構大きな変化なんだ。

だから、Flashプレイヤー仕様のYouTubeダウンロードソフトを使ってた人は、
HTML5への完全移行で、使えなくなる事もありうるだろう。

それでも、ダウンロードソフトは無料でも優れたものがたくさんあるから、
古いツールが使えなくなったら、最新のものを使えばいいだけの話だ!

パソコンでのYouTube動画ダウンロードについては、この記事を見るといいよ!
→ パソコンでYouTube動画ダウンロード お勧め方法ランキング

重い?

HTML5プレイヤーとFlashPlayerのどっちが重いかは、
どうやら環境や時期によるみたいだね。

HTML5だとカクカクに重くなってまともに動画見られないという人もいれば、
FlashPlayerだとCPU使用率が激しくてファンがうるさくなるって人もいたようだ。

もっとも、ここ数年以内に買ったパソコンなら、
動画を見てるだけで重くなるということはほとんど起こらないだろう。
裏で動画エンコードやゲームでもやってない限りね。

でも、十年以上も前のパソコンだと、
YouTubeで動画見てるだけで重く感じるってことも十分ありうる。
その時期のパソコンは、今のスマホよりもスペックは低いものもあるからね…

HTML5プレイヤー導入当初の2010年頃は、HTML5プレイヤーには画質変更機能がなく、
YouTube側も、Flashプレイヤーの方が機能面で優れていたと言ってたんだ。2

その途上時期にHTML5プレイヤーを使ってみたという人の中には、
HTML5プレイヤーは重い!」と思い、FlashPlayerに戻したっていう人も
いるのかもしれないね。

画質はどうなった?

機能面での性能で劣ってたHTML5プレイヤー、導入当初は画質変更機能も無く、
回線速度に応じて最適な画質で動画を配信するということはできなかった。

ただ、5年でHTML5プレイヤーの技術も随分と進歩して、
ビデオ再生機能ではFlashplayerにも劣らなくなったんだ。

もちろん、今では画質変更機能も付いているよね。

HTML5プレイヤーだからといって、
FlashPlayerより画質が悪いなんてことは無いはずだ。

もしそう感じたのなら、画質の自動選択によるものだろう。
これは設定でも変更できるから、HTML5が原因ってことじゃない。

HTML5プレイヤーを無効化するには

2015年現在では、ほぼ全ての環境で、標準でHTML5プレイヤーを使うよう設定されていて、
公式に提供されている方法では、YouTubeのHTML5プレイヤーを無効化して、
FlashPlayerに変更することは出来なくなってるんだ。

公式では、わざわざ古い形式に戻す必要は無いと判断されてるのかもしれないけど、
パソコンが古かったり、環境によっては、
FlashPlayerの方が再生しやすい場合もあるかもしれない。

そんな場合に、FlashPlayerでYouTubeを見てみたいというのなら、
方法が無いわけじゃないよ。

Firefoxで
YouTube Flash Video Player :: Add-ons for Firefox 
というアドオンを入れるか、

Google Chrome で
Disable Youtube™ HTML5 Player
というプラグインを入れればOKだ。

設定完了後に、動画を右クリックすれば、
HTML5プレイヤーかFlashPlayerかはすぐ判断できるだろう。

html5_flash

編集後記

よくある疑問を中心に、
HTML5動画プレイヤーとFlashの違いについてまとめてみた。

かつては、インターネット上のあらゆるところにFlashPlayerが使われていたけど、
Flashに対応してないスマホユーザーが増えたことで、
HTML5を使うwebサイトも増えてきているんだ。

かつてはFlashじゃないとできなかったことも、
HTML5という技術で可能になってきたからね。

…まあ、その裏側にはiPhoneを開発したAppleと、
FlashPlayerを開発したAdobeとかの大企業の思惑の衝突とか政治的な争いとか、
それに振り回されたエンジニアやデザイナー達の苦悩があったようだけども…

色々と長くなりそうだから、ここでは触れないでおこう…

  1. YouTubeがFlashではなくHTML5でのムービー再生を初期設定にすることを発表 – GIGAZINE
  2. YouTubeがあらためてFlashとHTML5ビデオの比較論を展開–HTML5はまだ劣勢 (2010.06.30 )