とうとう始まったよ!
…え?何がって?

2015年10月21日(米国時間)に、
YouTubeの有料プラン「YouTube Red」のスタートが発表されて1、米国では10月28日から先行スタートしたんだよ。

僕の講座でも
YouTube,広告なし有料会員登録はいつから?料金いくら?どう変わる? で触れたように、
兼ねてから話題になっていた「広告非表示の有料サービス」が、とうとう現実になった。

このYouTubeの新たなサービス「YouTube Red」についてまとめておいたから、
参考にしてみてほしい。

YouTube Red:お金を払うと使える新機能のまとめ

YouTubeの有料版ということで、米国で先行スタートしたYouTube Red

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=YL9RetC0ook&w=425&h=350]

一体どういったサービスなのかをざっと紹介しよう。

  • YouTubeの動画が広告なしで見放題になる
  • 音楽・映画・テレビ番組も見放題になる
  • YouTube動画を端末にダウンロードしてオフラインで視聴できる(ただし30日間)
  • バックグラウンド再生が可能
  • 同じアカウントでログインすれば、あらゆるデバイスでも会員として利用できる
  • YouTube Gaming、Google Play Music、新サービスYouTube Musicも使える

広告非表示以外にも、色々な嬉しい機能を詰め込んだ感じだね!

また、これに伴って来年には、世界的人気YouTuber「PewDiePie」など、
人気YouTuberの特別番組の提供も始まるそうだ。

昨年、招待制として始まったYouTube Music Key(新しくYouTube Musicになる)や、
3500万曲を月額980円で聴き放題のGoogle Play Music会員であれば、
YouTube Redも新たな申し込みなしで自動的に使えるし、

その逆、YouTube Red会員となれば、Google Play Musicなども使えるようになる。

では、日本ではいつから始まるのか、料金はいくらなのか、
有料のYouTube Redは、どのようなメリットやデメリットが考えられるのかについて
まとめていこう。

YouTube Red:日本ではいつから開始?

youtubered

2015/11/08現在、日本からYouTube Redのページにアクセスしても、
現在 YouTube Red は日本ではご利用いただけません」と表示されるだけだ。

現在のところ、YouTube Red米国内だけで利用可能なサービスで、
たとえ米国内でYouTube Redに契約していても、
米国外からアクセスするとYouTube Redの機能が使えなくなってしまうようだね。

日本ではいつサービス開始するのかは、公式ではまだ発表されていないから
今のところ不明だ。

ただ、公式のヘルプに以下のような文章があった。

YouTube Red は、まず米国で提供が開始されます。来年度中に提供範囲をその他の主要市場に拡大する予定です。YouTube Red の提供状況についての詳細をご覧ください。

出典:コンテンツと YouTube Red – YouTube ヘルプ

これを見ると、日本も含めた米国以外YouTube Red利用可能になるのは、
2016年以降になる可能性が高そうだね。

YouTube Red:料金プランと支払い方法

気になる料金だけども、現在は米国のみでの先行サービスということで、
アメリカドルで月額9.99ドル、日本円で約1,200円だ。

ただしiOSユーザーは、Appleのアプリ内購入税のため12.99ドル(約1,560円)かかる。

そして、支払方法は勿論月額制ということで、
今までのGoogleウォレット経由などでの支払いになるんじゃないかと予想するんだけど
実質日本でサービスが始まらないとわからない。

まずは、無料トライアル申し込みをすることにななるようだ。
参考:YouTube Red に申し込む – YouTube ヘルプ

YouTube Red:投稿者にとってのメリット・デメリット

さて、このYouTube Redは、投稿者にとってどんなメリット、デメリットがあるのか。

以前から、広告非表示の場合の「広告収入の分配」については色々想像されてきたけど、
割合は非公表ではあるが、一部がYouTuberに分配されるのは間違いないようだね。

どうやら、視聴時間に基づいて、価格が設定されるそうなんだ。

今まで広告がクリックされたり、指定時間視聴されるとカウントされていた方法と、
月額料金の中から視聴時間に基づいて分配される方法とでは
どちらが収入になるかが一番気になる所だよね。

実際に分配金額については明らかになっていないから、
今の時点では投稿者の評判も別れるようだ。

もう一つ気になる点がある。

YouTubeのパートナープログラムに参加して収入を受け取れる設定していた場合に、
YouTube Redに新たに契約署名をしないと、
そのクリエーターの動画はすべてYouTubeから削除(非表示)になってしまうんだ!

(参照:現在YouTubeのパートナーであっても、今後Redの契約に署名しないクリエーターはすべてのビデオがYouTubeから削除される。)

ということは実質的には、YouTubeパートナーであるならば、
強制的にYouTube Redに契約署名しなくてはいけないわけだ。

考えてみたら、収入を受け取れていた人気クリエーターが、
月額制のYouTube Redではなく、無料のYouTubeで動画配信し続けるならば、
わざわざ月額料金を払ってYouTube Red会員になる必要が無いって人も多いはず。

なるべく有料制のYouTube Redを使ってもらうための策なんだね。

人気クリエーターがYouTubeで引き続き収入を得るには、
YouTube Redでの動画配信が必須ということだ。

実は、米国では既に、この契約に合意できないとして、
YouTube Redに契約しなかったチャンネルもある。

日本ではどうなっていくか気になるところだ。

YouTube Red:視聴者にとってのメリット・デメリット

視聴側にとってのメリットはどうだろうか。
まず月額1200円ほどという金額は高いのか安いのか。

音楽、映画、テレビ番組などが見放題になり、
引き続き人気クリエーターの動画も見放題

でも、巷に溢れている有料制の動画配信サービスと比べて
どれくらい見たい動画があるか、が利用価値に繋がるわけであって、
そのあたりが非常に気になると思うんだ。

ただし、
公式動画を配信しているYouTubeの有料チャンネル一つ一つに課金することを考えれば
まとめて払って見放題の方が得なのかもしれない。

でも、実際どうだろう。
月額料金を払って広告カットしてダウンロードもできるという点が
現在ではメリットに感じない人もいる

というのも、YouTube動画を端末にダウンロードできる
非公式のソフトやアプリはたくさんある
し、
広告を非表示にできるプラグインも沢山あるからね。

YouTube動画が、こういったソフトやブラグインまでもを対応できない仕様にしない限り、
無料で、このような手法で広告カットや動画ダウンロードして使う人は減らないだろう。

となると、有料サービスとして利用するには、
どれくらいの公式動画が配信されるかが一番のポイントなんじゃないかな。

サービスが始まると、90日間の無料トライアルがあるようだから、
まずはトライアル期間に試してみることが一番だろう。

今まで何の気に無しに視聴していた投稿動画が、
無料だとどれくらい視聴できなくなっているのかが解り、
自分が視聴したい動画がYouTube Redでしか見れなくなった不便さを感じれば、
きっとYouTube Redに会員登録しようという気になるはずだ。

特に今まで通り、無料のYouTubeで見たい動画が見れるな、と思えば
無料で利用していけばいいってことだよね。

そのまま無料でYouTubeを楽しむとしても、ニコニコ動画みたいに
「無料会員だと読み込みが遅い」などのような差別化はないようだから、
その点は良心的だと思うよ。

まとめ

どうだったかな?

YouTube Redの中身がわかったところで、おさらいだ!

  • 現在は米国で10月28日からスタートしたばかり
  • 日本での開始時期はまだ不明。おそらく2016年以降。
  • 月額およそ1200円で、投稿動画、音楽、映画、テレビが見放題
  • 動画のダウンロードも可能だからオフライン再生もできる
  • 動画のバックグラウンド再生ができるようになった
  • Google Play MusicやYouTube Gaming、YouTube Music(現YouTube Music Key)
    との相互連携ができ、どれかの会員登録により、その他のサービスも利用可能
  • YouTubeパートナーであり続けるには、YouTube Redに契約署名しないと、
    無料のYouTubeで動画が表示されなくなる(動画が削除される)

と言った感じだ。

一般からの投稿動画に、音楽・映画・テレビ動画も加わって、
人々が見たいと思う動画が揃っていて、会員登録が多く見込めたとしよう。

その時にはYouTube Redが他の有料動画配信各社にとって脅威の存在になるだろうし、
その分、各社サービスも色々と変化、進化が起きれば視聴者にとって、
お金を払う価値が充分感じられる動画配信の選択肢が増える。

そして、収入の分配も十分なメリットを感じるシステムであるとすれば
投稿者にとっても嬉しい新サービスとなるだろうね。

  1. Official YouTube Blog: Meet YouTube Red, the ultimate YouTube experience