君は自分の作品が誰かの動画で勝手に使われたり、
自分の個人情報が、誰かの動画に映り込んでしまっていたり
そんな経験はないかい?
自分の作品を使われている動画を削除したい場合の「著作権侵害動画の削除依頼」や
個人情報などが映っている動画を削除したい場合の「プライバシー侵害動画の削除依頼」。
それぞれの手順や注意事項などを解説していこう。
目次
著作権侵害された動画の削除を依頼する手順
手順:著作権侵害の申し立てを送信する方法
まずはYouTubeの著作権を侵害したコンテンツに対する削除通知の送信 – YouTube ヘルプ
のページへいくと、中央に「著作権侵害の申し立てを送信」というボタンがあるから
クリックしよう。
すると、通知内容を選択するボタンがあるから
削除してほしい理由を選択すると、
次の手順が、それぞれの内容に沿って、すぐ下に表示される。
今回の場合は著作権侵害だから
「侵害を受けた当事者」を選択する欄が表示されるんだ。
誰が侵害を受けたかを選択しよう。
選択後は、削除したい動画の詳細について記入する欄が出てくる。
- 削除したい動画のURL
- その動画の作品についての詳細
- 著作者名・申立人名・電話番号・住所
- チェックボックスへの同意
- 署名(個人名を正式なフルネームで)
など、申し立てをするために絶対に必要な事項だから全てきちんと入力しよう。
最後に「申し立てを送信」ボタンをクリックだ。
上記のフォームを利用しなくても、メールやFAXや書面での申し立てもできる。
ただし、迅速な対応が望めるのと、必要事項の漏れを防止するために
フォームで申し立てをするのがおススメだ。
簡単に申し立てができることが解ったと思うけど、
申し立てをするには様々な注意も必要なんだ。次の項目をよく読んでおこう。
注意事項:申し立てを送信すると法的手続きの開始とみなされる
まず、簡単に申し立て出来るからといって、無闇に申し立てをしてはいけないよ。
申し立てを送信したということは、法的手続きを開始したことになる。
本当に自分が被害を受けているという時だけ申し立てするんだ。
著作権侵害の通知を送信してコンテンツの削除をリクエストすると、法的手続きを開始したことになります。
虚偽の申し立てはしないでください。この手続きを悪用すると、アカウントの停止や、法的に重大な影響が生じる場合があります。
注意事項:著作権侵害の削除フォームで申し立てができるのは本人のみ
上記の著作権侵害動画の削除申し立てフォームは、
その著作者本人からしか送ることが出来ない。
第三者が申し立てをする場合は、メール で申し立てを送信するんだ。
その場合も、申し立てフォームの内容と同じように
必要事項を全て記載して、同意事項をメールに記載しておこう。
件名は「著作権侵害 第三者通報」などと記載しておくことも大切なポイントだ。
削除までの流れ:申し立てが送信できた場合は自動返信メールがくる
まず、申し立てをするとYouTubeから自動返信メールが送られてくる。
- 送信された依頼を現在検証中である
- 申し立てに関する注意書きや説明
- 法人など、大量で定期的な動画管理が必要ならコンテンツIDに登録してみては?
というようなコンテンツIDの説明
などが書かれたメールだ。
削除までの流れ:ほぼ2日以内には削除完了報告のメールがくる
問題なく削除されれば、2日以内には削除完了のメールが送られてくる。
動画を確認すると「○○さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました」
と書かれて、動画が再生不可能になっているはずだ。
2日以内に返信が来ない場合は再度、同じ内容の削除依頼を送信しよう。
こんな時どうする?:物々しいメールが返ってきた場合
時間帯によってや、依頼の多い時などには
次のような定型文メールが送られてくることもある。
- 「あなたの報告が不正の可能性が懸念される」というような文面
- 連絡先確認のメール送信をするよう催促する文面
など、メールを読んだ瞬間、ちょっと物々しい文面に慌てるかもしれないね。
ただしこれは、あまり気にする必要はないらしい。
あくまで定型文のメールだ。
そのままスルーして、申し立てを再送信するか、
メールに従って、メールアドレスや連絡先を返信して、暫く待とう。
こんな時どうする?:申請内容の不備があるというメールが来た場合
著作物を具体的に特定できるように記載してください、というメールが来た場合は、
もし不備があったなら、細かく記載して再送信する必要がある。
とはいえ、自分の作品がオリジナルであるということを明示するのは
難しいケースもあるよね。
著作権登録していない作品の場合や、タイトルがついていない作品だってあって当然だ。
そんな時は、いつ、だれが、どこで作成して、どのように使用していたか。
また、作品の下書きや、自分が作ったことを証明できそうなものを添付すると、
案外あっさり削除要請に対応してくれるようだ。
では、次にプライバシー侵害の際の削除申し立て方法を見ていこう。
プライバシー侵害の動画の削除依頼の手順
手順:プライバシー侵害の申し立て提出
プライバシー侵害の申し立て手続き のページへアクセスし、次へ進むをクリックする。
すると、次のページでは2つの選択ボタンが表示される。
左側の「嫌がらせ行為について詳しく確認したい」は、
プライバシーの侵害と感じている事が果たしておかしくはないか?
嫌がらせの行為などについての詳細などをまず確認したい場合に選択しよう。
確認は必要なく、すぐに申し立てをしたい人は、
右側の「プライバシー侵害の申し立てを提出したい」をクリックしよう。
すると、まずはユーザーに連絡してみて、その反応に応じて申し立てに進みましょう、
という確認ページが表示されるね。
これには、
「意図せずに映り込んでいた」「個人情報保護を侵害していることを知らなかった」など、
全てが嫌がらせとは限らないケースだけど、
写っている本人としては削除してほしい、という場合が多いことも理由だろう。
まずは動画を投稿したユーザーにプライベートメッセージ機能で
動画に個人情報(または個人)が写ってしまっているから消してほしい、と
伝えれば、投稿したユーザーは
「そうだったの?ごめんね!削除します」と穏便に済むことは多いはずだ。
ただし、明らかにプライバシーの侵害だったり、
即刻消してほしい個人情報が写っている場合などは「次へ進む」をクリックしよう。
すると次のページも、さらに確認ページとなっている。
不要な争い事や、本来なら警察に連絡すべき重要な問題でないか、
判断が難しいケースもあるし、
第三者からの動画削除依頼というのは、正当な理由も必要だからね。
コミュニティーガイドラインを今一度確認し、次のページへ進もう。
虚偽のプライバシー侵害や、ユーザーへの嫌がらせであれば
あなたのYouTubeアカウントが使用停止になる場合がありますよ、という確認だ。
確認したら「次へ進む」をクリックしよう。
ようやく申し立てフォームへの入口だ!
公開されてしまっている個人情報の種類を選んでボタンをクリックするよ。
全てのフォームに入力をしたら「送信」をクリックしよう。
実際に著作権侵害やプライバシー侵害で削除できたケース
著作権侵害は親告罪だ。
親告するには、相当の具体的な証拠を提示する必要がある。
また、プライバシー侵害も、深刻な侵害でない場合に
削除が必要かの判断というのは難しいということを説明したけれども、
そもそも他人の動画を削除したい、という申請自体が嫌がらせ、ということも
大いに考えられる世の中だ。
ただ、気に入らないだけで他人の動画やブログ、ひいてはHPまで削除できちゃったら
大変なことになるわけだよね。
YouTube動画も同じで、だからこそ、細かい記載を義務付けられるんだよね。
そういった手間を踏んで、きちんと削除してもらえた実例も勿論ある。
こちらの記事で、詳しい経緯が解説されているよ。
まとめ
どうだったかな?
著作権侵害やプライバシー侵害などで他人の動画を削除したい場合、
方法は簡単だけども、色々と必要事項があるんだ。
- YouTubeではそれぞれの申し立てフォームがあるので、
フォームを使うと必要事項の漏れがなくおススメ - 申し立ては基本的には本人のみ有効で、
第三者の場合はメールなどで申し立ては出来る。 - YouTubeからのメールは、時と場合によっては物々しい定型文で
送信されるが、慌てず諦めず、削除されるまで送信したほうが良い
ということだね!
削除依頼すること自体が嫌がらせになりかねない、という見方も必要だ。
気付いたら自分のアカウントが停止になった…なんてことにならないように、
コミュニティーガイドラインなどを再確認しておこう!